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新着情報:2007年05月分
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2007年05月31日:歯内治療(根管治療)症例
30代女性、左右下6番の根管治療です。
患者さんの訴え;
他の歯科医院で根管治療を8回くらい、約2ヶ月にわたって行ったが、治療中も痛いし、普段も痛い。噛むと痛い。
当院にて、根管治療開始。
まず、左下6番の針を刺すところに表面麻酔をします。開業して以来(開業する前からもですが)、注射をする前に表面麻酔を一度も欠かしたことはありませんし、今後も、欠かさず、行います。
患者様は、ほとんど 痛みを感じることもなく、時には全く痛みなく注射は終わったのですか?とおっしゃる方もいます。麻酔は、やり方次第で ほとんど痛みなく 行うことが出来ます。下は治療前のX線写真です。
浸潤麻酔(注射での麻酔です)をします。
4根管ありました。根尖(根の先端)まで、根管拡大し、根管貼薬しました。
1週後の来院では、普段痛みなく、食事中も痛みが無いという事でした。根管充填しました。
3回目の来院で、右下6番を、左下6番と同様に根管治療開始しました。
下のX線写真は治療前のものです。
4度目は、根管貼薬しました。
5度目の来院では、症状も治まり、食事中も 食べ物がぶつかっても 痛みは無いとの事した。
根管充填しました。下は、その時のX線写真です。
左右とも根管充填終了したので、被せ物をするための処置を継続しました。
治療開始後、約2ヶ月で、根管治療、補綴治療を終了した直後の状態です。
左下6番
右下6番
被せ物を被せてからも、年に、3~4回、虫歯のチェックとクリーニングのために来院されました。
8年間、違和感無し、痛みや腫れも一度もありません。
今は根の先端の骨の状態も良く、8年前に根の先端の炎症により骨が溶けていたところも、新たに骨が再生しています。経過良好です。
小坂 俊彦
2007年05月28日:歯内治療(根管治療)症例報告
当院で治療した、歯内治療(根管治療)の1症例をご覧頂きます。
50代男性
左下6番(歯並びの中央から数えて6番目の歯)の歯内治療(根管治療)
患者さんの訴え;数年前からよく腫れる
5~6年前に治療してから 膿みの通路が治っていないようだ。
((処置開始))
金属の被せ物を除去し、膿みの出口から、細長くて、軟らかい、爪楊枝状のものを挿入してX線写真を撮り、膿みの元がどこにあるかの診断の一助とします。
するとこの場合、遠心根(画面上の右側の根)の先端に生みの元があることが考えられます。
近心根(画面上左側)は問題無いと考えられますが、神経の治療をする時は、両方の根を
治療することが原則です。
次に、根管の中に詰めてある、ガッタパーチャという軟らかい樹脂を、根管を傷つけないように慎重に除去します。
根管内を 根の先端まで 慎重に 根管拡大(根管の中の空間を専門の機械、道具、薬剤 を駆使してきれいに清掃、根の中を無菌化することを目指します)します。
すると 遠心根の中は、たくさんの細菌がいることが 根管の中を治療してみて、明らかになりました。 一本の歯に 根管(神経の管)は、4本ありました。
この治療の1週後には膿みの出口は 今までどこにそれがあったのか判らないほどに 周囲の粘膜はきれいに 治っていました。
3回根管貼薬(根管の中の薬を変えること)した後、根管充填(根管の中に最終的な詰め物をすること)しました。この時、根管治療をはじめて、ちょうど1ヶ月でした。
その時のX線写真です。
4本の根管の先端まで、緊密にしっかりと充填できています。
その後、1週毎に来院して頂き、治療開始後、2ヶ月でパラジウム クラウン(健康保険適応の、いわゆる銀歯)を被せました。
被せた後、3年2ヶ月後のX線写真です。
患者さまによると、治療終了後、膿みの出口が見られる事は 一度も無いし、よく噛めるとのことでした。治療した歯は、一番左に写っています。
3年前のX線写真では、遠心根の先端の周りが少し黒く写っています(これは遠心根の先端の骨が、根管の中の細菌性物質などにより、炎症をおこし、溶けてしまったからなのです)。
3年経過後は 遠心根の先端周囲は 他の歯や近心根の先端と同じくらい骨が再生しているのが
分かります。
追補;
この方が当院 初診でいらしゃった時、右下大臼歯6番7番(いわゆる奥歯)が無い状態でした。
この場合、この欠損部に歯の代わりのものを補綴する(入れる)としたら、部分入れ歯か、インプラントになります。最後方に歯が無いので、ブリッジは出来ません。
どちらにするか、両方のやり方のメリット、デメリットを説明させていただき、インプラントを2本間埋 入することになりました。埋入直後のX線写真です。
埋入後、3ヶ月で、インプラントに上部構造を 装着し、被せ物をする為に、型採りし、(印象採得といいます)、被せ物を装着しました。
小坂 俊彦
2007年05月26日:5月も終わろうとしています。
私はプロフィールにも書きましたように、大学卒業後、歯内治療専門(歯の神経の治療専門)の講座に籍を置きました。
この講座を選んだのは、歯内治療と歯周治療は、歯の寿命延長のために 非常に大切な学問と考えたからです。(加えて、学生時代にお世話になった、講座の指導教官の先生方がとても人間的に素敵な方が多かったことも大きいです。入局後は、学生教育、実習、研究が終わったら、お酒もほどほどにと ON OFFをうまく使い分ける先生が多く、とても有意義で楽しい年月でした。)
この歯内治療が上手くいかないと、いろいろ困った局面に遭遇することになります。
歯内治療の終了した歯に 補綴(かぶせもの)をすることになりますが、歯内治療が上手くいっていないと、歯の先端に 根尖病変が発生して、咬むと痛くて食事がとれなかったり、膿んで、腫れて強い痛みに襲われたりと、困ることばかりです。
被せる時には 1本ずつとは限らず、数本、多いときには7~8本の歯をブリッジでつなげることもあります。1本でも 歯内治療に問題があると、その被せ物を 削って外さなければならなくなることもあります。
このような状態にならないように、歯内治療は、
個々の歯を、全体の歯並びの中で、最高の状態で機能させることを念頭におきながら、個々の歯をより良い状態にすることを 目標とします。
数日内に、私自身が治療させて頂いた歯内治療の症例を X線写真を交えながら、供覧したいと思います。 申し訳ありませんが、今日ではありません。
ブログに写真を貼るやり方を 数日前に教わったばかりなのですが、ブログに書いた以上、早めにやり方をマスターしてアップしなければならないと、自らに、課題をあたえて 頑張ってお見せしたいと思います。
コンピュータに慣れている方なら 容易なことなのでしょうが、ワープロで字を書くことすら、15年位前に博士論文を書いて以来という お久なので この短い文章書くにも 結構時間かかってます(笑)。
それでは 近日中に 書きます。
追伸:
歯内治療は、歯の神経の治療を細心の注意を払いつつ行うわけですが、神経が生きている歯の神経を除去することなく 虫歯の治療を終えることが、虫歯治療の最大の目標ではあります。
歯の神経は できる事なら 取らないほうがいいし、取りたくない。
神経を取らざるを得ない状況だから除去するのであり、除去せざるをえないなら、治療後、腫れたり、痛んだりしないように処置して差し上げたい という事です。
くどくなってしまいました。
ここまで読まれた方、お疲れ様でした。
小坂 俊彦



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