歯周病
歯周病の仕組み

歯周病の初期段階では、不快感、痛みは伴いません。国民の成人の6〜7割以上が程度こそあれ歯周病に罹患(りかん:病気にかかること)しているといわれています。ブラッシングが適切に行われず、歯と歯茎の間に磨き残しがあるとプラークが沈着し、これを放置すると、プラークが石灰化し硬くなり、歯の表面に沈着します。
歯周ポケットとは

歯の周囲が健全な時は歯と歯茎の境目の歯内溝という溝の深さが1〜2㎜といわれています。
歯の周囲の歯周病病原菌や咬み合わせの不調和、不具合が重なると周囲の組織が炎症を起こし、歯周ポケットが深くなると同時に歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に痛みを伴わず失われてきます。
左写真は、歯周病の進行具合を調べるために、歯周ポケットの深さをプローブという器具で測っている様子です。
歯周病の症状
| 分類 | 症状 |
|---|---|
歯肉炎![]() |
歯根膜や歯槽骨は破壊されず、歯ぐきにだけ炎症・病変が起こります。歯肉は赤く腫れ、歯周ポケットができ、プラークが溜まりやすくなります。 歯茎から血が出る 歯茎の先端が丸みをもって膨らむ 歯がむず痒く感じる 等の症状があります。 |
中等度歯周炎![]() |
歯を支えている骨にまで炎症が進んだ状態です。歯肉炎により出来た歯周ポケットは深くなり、4〜7㎜程度の深さになります。そのポケットに溜まったプラーク内の細菌により歯を支える骨(歯槽骨)まで溶かされます。 膿が出る 歯肉の退縮 歯の動揺(グラグラする)し始める 等の症状があります。 |
進行した歯周炎![]() |
歯肉の退縮がさらに進み、歯を支えている骨(歯槽骨)も吸収されて歯の動揺(グラグラする)がひどくなります。 歯茎がぶよぶよになる 食べ物が痛くて噛めない 歯が長く見える 等の症状があり、歯が抜け落ちることもあります。 |
歯周病とは、歯の周辺組織(歯茎、歯根膜、歯槽骨など)の病気をまとめた総称のことをいいます。この表にある「歯肉炎」、「歯周炎」は歯周病の中の症状でも代表的なものといえます。
歯周病の治療

歯周病の治療は歯周ポケット内の歯の表面を色々な器具を使って徹底的に清掃し、ポケット内部の歯肉側の不良肉芽(ふりょうにくげ)という健康でない肉を一層除去し、歯と肉の両方の新鮮な面を露出させることにより、歯間組織の治癒を促していきます。
歯周病の予防
歯周病を予防するためには、患者様それぞれに合ったブラッシングを身に付けて頂く必要があります。なぜならば、患者様によって歯の形が違うため、プラークが溜まりやすい場所等が変わってしまうからです。
そこで、下図のような染め出しを行ったブラッシング等により最適なブラッシングをご指導いたします。
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| <ブラッシング指導前> | <ブラッシング指導後> | ![]() |
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左写真はブラッシング指導前、右写真はブラッシング指導後の様子です。
見た目にも歯肉が改善されていることが分かります。
しかし、以上のような治療や予防を怠り、歯周組織の崩壊が著しい場合、歯が抜け落ちるか抜歯しなければならい場合があります。
画像出典:日本歯科医師会












